日本の妖怪・幽霊

トンネルの出口で待つ人影

夜にトンネルを通り抜けようとすると、出口に誰かの人影が見えるという都市伝説です。出口に近づくと人影は少しずつ後ろに下がっていき、永遠に出口にたどり着けないと言われています。途中で引き返さないとトンネルから出られなくなるともされています。

トンネルの出口で待つ人影の特徴

不気味な人影が出口に現れる

この都市伝説では、夜中にトンネルを通り抜けようとすると、トンネルの出口付近に不気味な人影が立っているのが見えることから始まります。最初は遠くにぼんやりとした影として見えますが、進むにつれてその人影がはっきりと見えてくるというものです。

出口を遮るかのように立ちはだかる

人影は、まるで出口を塞ぐかのように立っており、近づくとどんどん後退していくように見えます。出口の光に近づけば近づくほど人影も遠ざかるため、永遠に出口にたどり着けないかのような錯覚に陥ります。まるで「出口を目指すのを阻むかのような存在」として、不気味さが増していきます。

振り返ると出口が消えることもある

途中で怖くなって振り返って引き返そうとすると、来た道が突然閉ざされてしまったり、同じ場所をぐるぐるとループしてしまうという話もあります。出口に向かうしか選択肢がないのですが、その出口には人影が待っているため、心理的な追い詰められる恐怖が強調されます。

出口を通り抜けると人影がすぐそばに現れる

運良く出口に到達できたとしても、人影がそのすぐ後ろに現れることがあるとされます。気づいたときには、ふとした瞬間に人影が自分のすぐ背後に立っているのを感じることがあり、身動きが取れなくなる恐怖を感じる人もいると言われています。後ろを振り返った瞬間に、さらに近づいてくる場合もあり、トンネルを抜け出しても恐怖が続くのです。

その後も影がついてくることがある

無事にトンネルを抜けた後でも、この人影が家までついてきたり、車のバックミラーに映り込むことがあると言われています。特にトンネルを通った後数日は、影が自分に付きまとう感覚に悩まされるとも言われ、心に深い不安を残すことが特徴です。

「トンネルの出口で待つ人影」にまつわる怖い話

「トンネルの出口で待つ人影」に関する体験談や派生エピソードもいくつかあります。

体験談 1:「振り返ってはいけない人影」

ある若いカップルが深夜にドライブをしていた時、車で長いトンネルを通ることになりました。トンネルを抜けようとした瞬間、運転していた男性は出口付近に誰かが立っているのを見つけました。気味が悪いと感じたものの、車を止めずにそのまま通り抜けました。

しかし、彼女が後部座席の窓を何気なく振り返ると、その人影は車のすぐ後ろに立っており、じっと彼らを見つめていました。次の瞬間、人影は見えなくなりましたが、それ以降、車のバックミラーには常にその影が映り込むようになり、最終的に彼はミラーを取り外すしかなかったといいます。

体験談 2:「出口で手を振る人」

大学生のグループが夜中に肝試しで山間部の古いトンネルに行った際の話です。トンネルを抜けると、出口のすぐ横に誰かが立っているのが見え、薄暗い中で手を振っているように見えました。不気味に感じた彼らは足早に通り抜けましたが、出口を振り返った瞬間、その人影が近づいてきていることに気づき、全員が恐怖で立ち尽くしました。

急いでその場を離れましたが、それ以来、そのグループのメンバーたちは夜中になると不安に襲われ、外で「誰かが手を振っている」ように感じるようになったといいます。

体験談 3:「赤い目の影」

会社員の男性が、仕事帰りの夜中にトンネルを通り抜けようとした際、出口に立つ人影を見かけました。よく見ると、その人影は異様に大きく、赤い目でじっとこちらを見つめているのがわかりました。彼は恐怖で視線をそらしましたが、その後も赤い目の人影が脳裏に焼き付き、トンネルを通るたびにその姿が見えるようになりました。

それ以来、夜中にトンネルを通るたびに体が震え、誰かがついてきている気配を感じるようになり、ついには仕事を辞めて引っ越す決断をしたそうです。

体験談 4:「人影が車に乗り込んでくる」

ある女性が、夜遅くに車で山道を通り、古びたトンネルを抜けようとしたときのことです。出口で人影が立っているのに気づき、恐ろしさからそのまま車を飛ばして通り抜けようとしました。しかし、急いで出口を抜けた瞬間、車の助手席に何かが座っているのを感じ、思わず振り返ると、見知らぬ顔がじっとこちらを見つめていました。

慌てて停車し、外に飛び出しましたが、助手席には誰もいませんでした。その後も夜になると助手席にその影の気配を感じ、背筋が凍るような感覚が続いたため、車を手放す決断をしたそうです。

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