地下鉄のもう一人の自分

地下鉄に乗っていると、ふと別の車両に自分とそっくりな人間が座っているのが見えるという都市伝説です。別の車両に移って確認しようとすると見失ってしまいますが、再び別の場所で同じ人物を見かけると言われています。自分の「分身」が存在しているかのような不気味さがあります。

地下鉄のもう一人の自分の特徴

自分とそっくりな人影を車両で見かける

「地下鉄のもう一人の自分」の始まりは、地下鉄の車内や駅のホームで、遠くの車両や対面に「自分にそっくりな人影」を見かけるところからです。その人影は顔や服装が自分とほぼ同じで、まるで鏡に映った自分を見るかのような感覚になります。偶然ではあり得ないほどの一致に、視聴者は不気味さを感じるのです。

見かけるたびに距離が近づく

さらにこの都市伝説の恐ろしいところは、最初に見かけた時は遠くにいた「もう一人の自分」が、次に車内で見かけるときには少しずつ距離を縮めているという点です。たとえば、最初は離れた車両にいたのが、数駅先で隣の車両に移動していたり、次第に近づいている感覚があります。そして、最終的に自分と隣り合わせの席や、同じ車両内に立っている状況に至ることもあると言われています。

視線が合うと消える

「もう一人の自分」は、気づかれないようにこちらを見ている場合が多いとされています。しかし、視線が合った瞬間、もしくは確認しようとした瞬間に消えてしまうことがほとんどです。このため、「もしかして見間違いか？」と思うかもしれませんが、何度も同じ場所で似たような体験を繰り返すことで、だんだんと現実味が増していくのがこの都市伝説の恐怖ポイントです。

近づきすぎると不幸が訪れる

「もう一人の自分」にあまりにも近づきすぎたり、追いかけて接触しようとすると、不幸が訪れるとされています。たとえば、接触した翌日から健康を害したり、仕事や人間関係でトラブルが続くといった怪奇現象が起こるとされます。最悪の場合、「自分の人生が入れ替わってしまう」という話もあり、恐怖と不安が募ります。

別の場所でも現れる

一度「地下鉄のもう一人の自分」を見かけた後、その影は自宅の窓や街中でも姿を現すことがあるとされています。たとえば、夜にふと窓を覗くと、通りに「もう一人の自分」が立ってこちらを見つめていることがある、もしくは反対方向の電車の車両にも現れるという話もあります。このように、ただの見間違いではなく「自分を見張っている存在」かのような不気味さを感じるのです。

「地下鉄のもう一人の自分」にまつわる怖い話

「地下鉄のもう一人の自分」に関する体験談や派生エピソードもネット上で語られています。

駅のホームで見かけた自分の影

駅のホームで遠くから「自分そっくりの人物」を見かけ、目を離した後に再び見たときにはその影が消えていたという話があります。しばらくして車内で同じ影を見かけ、次第にこちらの車両に近づいてくる感覚を覚えた人が、その後不運続きに遭遇したという体験談もあります。

地下鉄の窓ガラスに映るもう一人の自分

地下鉄の窓ガラスをふと見たときに、ガラス越しに「自分の顔」が映っていたという話もあります。最初は反射かと思ったものの、自分の顔が「こちらをじっと見つめている」ことに気づき、恐怖に駆られたという話も有名です。この顔は電車がトンネルに入るたびに近づき、トンネルを抜けた瞬間に消えるというパターンが多いです。

鏡の向こうの自分

鏡の前に立って身だしなみを整えているとき、鏡の中の自分の表情がわずかに異なるのに気づいたという体験談も、地下鉄の話と結びついています。この異なる表情の「もう一人の自分」に視線を合わせると、次の瞬間には鏡から消え、後日地下鉄でそっくりの人影を見かけるという展開です。このように、地下鉄で「鏡の向こう側の自分」に遭遇することが恐怖として語られます。