夜中に立ち止まる宅配便
「夜中に立ち止まる宅配便」の特徴
深夜に現れる
通常、宅配便の配達は夜中には行われませんが、この都市伝説の「宅配便」は深夜、特に午前2時から3時頃に現れるとされています。そのため、もし真夜中に宅配便車を見かけた場合、それは「本物ではない」可能性があると噂されています。
人通りがほとんどない場所や、住宅地の路地裏などに突然現れ、エンジン音もなく静かに停止していることが多いといわれています。
不自然に止まる宅配便車
深夜に宅配便車が道の真ん中や人気のない場所で静かに止まっていることがあります。普通の宅配便ならばすぐに移動するはずが、長時間その場にとどまり続け、何のアクションも起こさないため、見かけた人は不気味に感じます。
特に、車内に運転手がいるかどうかもわからないほど暗く、窓に目を凝らしても見えないことが多いです。見た人が「誰もいないのにエンジンがかかっている」と感じるケースもあり、誰が運転しているのか分からない不気味さが特徴です。
不気味な運転手
夜中に立ち止まる宅配便車には、異様な雰囲気を持つ運転手がいることが多いとされています。運転手は無表情で、薄暗い車内でただ前を見つめているだけで、車外に出ることはありません。また、目がどこか虚ろで、まるで「生気がない」ように見えるともいわれています。
時には運転手がじっとこちらを見つめてくることがあり、目が合ってしまうと「見てはいけないものを見てしまった」という不安に駆られると言われています。
尋ねても応答がない
不安に感じた人が運転手に話しかけても、無視されるか、かすかに微笑むだけで何も応答しないことが多いです。場合によっては、窓を閉めたままじっと見つめ返してくるだけで、その後も一切の動きを見せず、長時間その場にとどまり続けるといわれます。
話しかけた後に、運転手が不気味に微笑んでゆっくりと車を発進させるケースもあり、その車を見送った人は「しばらく奇妙な気配に悩まされた」という話が多く聞かれます。
荷物が宛名不明
一部の体験談では、夜中に立ち止まった宅配便車から、運転手が「不気味な荷物」を差し出してくることがあるといわれます。荷物には「宛名不明」や「不在」といったタグが貼られており、受け取るべき人がわからない状態になっているのが特徴です。
誰が送り主なのかも不明なため、興味本位で受け取ると不幸に見舞われたり、後日何度も同じ場所で車が立ち止まるようになるなどの怪異が起こるという話もあります。
夜中に立ち止まる宅配便にまつわる怖い話
体験談 1:「深夜の荷物」
ある人が、深夜に自宅の前で宅配便車が止まっているのを見つけました。不思議に思いながらも家の中から見ていると、しばらくしてから運転手が荷物を持って玄関に近づいてきました。インターホンを鳴らされ、少し怖かったもののドア越しに応対すると、運転手は無言で荷物を差し出してきたといいます。宛名が自分の名前ではないことに気づき「間違いでは?」と尋ねましたが、運転手は無言でじっとこちらを見つめるだけでした。
気味が悪くなってドアを閉め、再びドアを開けてみると、運転手も宅配便車も跡形もなく消えていたといいます。翌日、その道を通った際に、不審な目撃情報が増えていることを耳にし、以後、深夜に宅配便車を見かけると避けるようになったということです。
体験談 2:「見送ったはずの車が再び」
ある男性が夜中に帰宅する途中、人気のない交差点で宅配便車が止まっているのを見かけました。不思議に思って近づくと、運転手は無言でじっとこちらを見ていました。男性は気味が悪くなり、その場を早々に離れたのですが、しばらく歩いていると、また同じ宅配便車が先回りして停まっているのに気づきました。
同じ車が、まるで行く先を見通しているかのように現れることに恐怖を感じた彼は、最終的に全力で逃げ帰ったそうです。しかし、その日以来、彼の家の近くでも深夜に宅配便車が止まっているのを頻繁に見かけるようになり、静かな夜のたびに「立ち止まる宅配便」の気配を感じるという話です。
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