日本の妖怪・幽霊

リサイクルショップの呪いの人形

多くのリサイクルショップや古物商に、「手にしたら不幸が訪れる」といういわくつきの人形が存在するという話です。この都市伝説は、「ある人形を持ち帰った後、不幸が続いた」「人形の位置が勝手に変わる」など、持ち主に怪現象が起こるというエピソードが元で広まりました。特にネットオークションやリサイクルショップでの取引で、この話は多くの人に恐れられています。

「リサイクルショップの呪いの人形」の特徴

古びた人形に潜む不吉な気配

この都市伝説に登場する人形は、長い間放置されていた古い人形が多く、店の奥や目立たない場所に置かれていることが特徴です。洋風のアンティークドールや、日本の市松人形が話題に上ることが多く、顔や表情にどこか不自然さがあり、見ているだけで不安を感じさせるとされています。
人形の持つ「古さ」と「人間に似た姿」が不気味さを強調し、購入者に潜在的な恐怖感を与えます。

家に持ち帰ると異変が起こる

リサイクルショップで購入した人形を家に持ち帰った瞬間から、不吉な現象が発生するといわれています。例えば、人形が微妙に位置を変えている、夜中に視線を感じる、物音がする、誰もいないはずの部屋から声が聞こえるなどの異変が起こり始めます。
さらに、この人形を持ち続けることで、体調が悪くなったり、悪夢に悩まされたりと、徐々に精神的にも追い詰められることが多いとされています。

目が動く、人形が微笑む

都市伝説では、この呪いの人形の目が突然動いたり、表情が変わることがよく語られます。昼間は普通に見えた人形が、夜になると少し笑っているように見えたり、こちらを見ているかのように視線が動くといった現象が報告されており、強い恐怖を感じさせます。
見ているうちに人形の表情が変化するため、精神的に追い詰められると同時に、人形が「生きている」かのような錯覚を抱かせます。

前の持ち主の怨念や霊が宿る

リサイクルショップの人形には、前の持ち主の怨念や未練が宿っているとされ、そのエネルギーが購入者に不幸をもたらすと考えられています。特に、人形が手放された理由に不吉な事情がある場合、その影響が強く現れることが多いとされています。
また、人形が前の持ち主を亡くした家族によって手放されたケースでは、亡くなった人の霊が人形に憑依し、新たな持ち主を取り込もうとするとも噂されています。

人形を手放すと逆に呪いが強まる

呪いの人形を手放そうとすると、かえって呪いが強まるという話もよく聞かれます。例えば、人形を捨てても必ず戻ってくる、寄付しようとしても断られる、処分しようとする度に怪我や不運が重なるなど、手放すことが難しい場合が多いとされています。
このため、呪いの人形を手に入れた人は「呪いが解けるまで手放せない」とされ、最終的にはお祓いや神社に相談するしかないとされます。

「リサイクルショップの呪いの人形」にまつわる怖い話

体験談 1:「視線を感じる人形」

ある女性がリサイクルショップで購入したアンティークの人形を自宅に持ち帰りました。その人形は非常に美しく、顔の作りが精巧で魅力的だったため、飾って楽しむつもりで購入したといいます。しかし、その日から毎晩、誰かに見られているような感覚に悩まされるようになりました。

ある夜、女性がふと目を覚ますと、その人形が普段とは違う位置に立っているのを見つけました。驚いて確認すると、わずかに微笑んでいるように見え、怖くなって布で覆い隠しましたが、翌日にはまた布が外れて人形が視界に入っていたといいます。

体験談 2:「捨てられない人形」

一人暮らしをしていた男性が、好奇心からリサイクルショップで和風の市松人形を購入しました。しかし、それ以来、自宅で奇妙な物音や、誰もいない部屋で足音がするようになり、男性は次第に不安を感じるようになりました。

意を決してその人形を捨てようとしましたが、翌朝には再び部屋の中に戻っており、何度捨てても同じ場所に現れるのです。最終的に神社に相談し、人形を供養してもらうことでようやく異変は収まりましたが、以降もその夢を見ることが多く、捨てられない恐怖が残っているといいます。

体験談 3:「小さな子供の声」

ある家族がリサイクルショップでかわいらしい人形を見つけ、子供のために購入しました。ところが、家に持ち帰ったその夜から、夜中に小さな子供の声が家中に響くようになり、家族はその声に悩まされることになりました。

不安を感じた家族は、原因を調べようと人形の出どころをリサイクルショップに問い合わせたところ、前の持ち主の家族が失踪したという話を耳にしました。それ以来、その人形は処分されることなく家の一角に置かれていますが、時折「おはよう」「遊ぼう」といった声が聞こえると家族は語っています。

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