百物語
「百物語」の特徴と噂
ろうそくを灯し、一つ一つ消していく
百物語では、100本のろうそくを準備し、怪談を一つ語るごとにろうそくを一本ずつ消していきます。怪談を話し終え、ろうそくをすべて消し終えると、霊や妖怪が現れるといわれています。
特に、最後の1本のろうそくが消える瞬間に何か異変が起こる、あるいは異界との境界が曖昧になり、恐ろしい存在が現れるとされています。このため、百物語を最後まで完遂するのは非常に危険だと恐れられています。
100話目に現れる「何か」
百物語で100話目を語り終えた時、霊や妖怪など、何らかの「異形の存在」が現れると言われています。この存在が具体的にどのようなものかは明確ではなく、「亡霊」「呪われた人物」「影のような怪異」など、様々な姿で語られますが、いずれも人間に害を及ぼす恐ろしい存在とされています。
このため、100話目を語る際には慎重な気持ちが必要であり、勇気のある者しか最後までやり遂げることができないとされ、参加者に強い恐怖心を植え付けます。
話し手や聞き手が呪われる
百物語に参加すると、怪談の話し手や聞き手が呪われると恐れられています。百物語では、語られる怪談が集まるごとに霊的な力が増幅し、参加者が「見えない呪い」に取り憑かれるとも言われています。
特に、後日体調不良に見舞われたり、事故や不運が続くなど、霊障と思われる現象が起きることがあり、百物語に参加すること自体が危険とされます。
「百物語を途中でやめると守られる」という迷信
百物語には「99話まで語り、100話目に入る前にやめると呪いを避けられる」という迷信もあります。このため、100話目を語ることなく終えることで、異界との境界が完全に開かれることを防ぎ、安全に終えることができると言われています。
多くの参加者は100話目を話すことを避け、99話で終了することを選ぶとされ、100話まで続ける者は少ないとされます。
現代版百物語
現代では、インターネットやSNSを使った「オンライン百物語」も話題になっており、リモートで怪談を語り合う形式や、怪談を投稿し合うことで100話を達成するスタイルが人気です。しかし、こうしたオンライン百物語でも「100話目を投稿すると異変が起きる」と噂され、参加者が途中でやめたり、お祓いを行って安全を祈るなど、恐怖とスリルを楽しむ形式として広まっています。
「百物語」にまつわる怖い話
体験談 1:「最後の話を語り終えた瞬間の異変」
ある怪談好きのグループが、夏の夜に百物語を実施しました。99話を語り終え、最後のろうそくを消した瞬間、突然部屋中の電気が消え、謎の寒気が部屋を満たしました。参加者全員が異様な気配を感じたと言い、しばらく身動きが取れなかったといいます。
その後、ひとりが部屋を出ようとしたとき、扉の隙間に青白い手が見えたとの証言があり、グループは恐怖でパニックに陥りました。以降も参加者の中には体調を崩す者が続出し、「百物語の呪いではないか」と語り草になったといいます。
体験談 2:「オンライン百物語の怪異」
あるネットフォーラムで、百物語をリモートで行ったグループがいました。100話目が投稿された直後、参加者の中の一人が「急に背後に誰かがいる気配を感じる」と発言したのを皮切りに、画面に謎の影が映り込んだり、通信が途切れるといった現象が次々と起こりました。
その後、参加者の一部が家で異常な物音や冷気を感じるようになり、実際に霊障に悩まされたといいます。最終的にお祓いを受けることになったものの、この出来事はネット上でも話題になり、オンラインでの百物語にも危険があるのではないかと恐れられています。
体験談 3:「99話でやめなかったための呪い」
ある会社員グループが百物語を行い、100話目に突入しました。誰も怖がらずに続行しましたが、後日、参加者全員が立て続けに怪我をしたり、仕事で大きなミスをするなど、不運に見舞われました。特に、最後の話を語った本人は、車の事故に巻き込まれたものの奇跡的に無事だったといいます。
この出来事を機に「百物語を最後までやるのはやはり危険」という噂が広まり、後日そのグループの中で再び百物語をやろうとする者はいなくなったと言われています。
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