日本の妖怪・幽霊

赤い紙・青い紙

「赤い紙・青い紙」は、日本の古典的な都市伝説の一つで、特にトイレを舞台にした怪談として知られています。この話は、トイレに入っているときに「赤い紙がほしいか、青い紙がほしいか」と問いかけられ、それに答えると不気味な結果を迎えるという恐怖の体験談として広まりました。場所は学校や公衆トイレなどが多く、昭和時代から語り継がれる恐ろしい話です。

「赤い紙・青い紙」の特徴

赤い紙と青い紙の選択

この都市伝説では、誰もいないはずのトイレの個室で、突如「赤い紙がほしいか、青い紙がほしいか」という声が聞こえてきます。この問いかけにどちらかを答えると、恐ろしいことが起こるとされています。
「赤い紙」と答えると、体が血まみれになるか、体を切り裂かれて全身が赤く染まるような結果に見舞われ、「青い紙」と答えると、全身の血が抜かれて青ざめ、息ができなくなり、やがて死に至るといわれます。

どちらを選んでも助からない

「赤い紙」でも「青い紙」でも恐ろしい結末が待っているため、どちらを選んでも無事には済まないという特徴があります。このため、答えない、あるいは逃げ出すのが唯一の助かる手段とされ、問いかけられた際は即座にその場を離れるべきだと言われています。

他の色や異なる反応に対する結果

「赤い紙・青い紙」の伝説にはバリエーションがあり、「白い紙」と答えると霊に引きずり込まれる、「黄色の紙」と答えると別の災いが降りかかるという話もあります。また、「紙はいらない」と答えると無事に解放されるとされ、選択肢によって異なる結果があるバージョンも存在します。

学校や古い公衆トイレに現れることが多い

特に学校や古びた公衆トイレでこの声が聞こえるとされており、夜の校舎のトイレや、人の少ない公衆トイレに入る際には注意が必要だとされています。このため、「赤い紙・青い紙」の噂は学校で生徒同士の怪談話として広まりやすく、子どもたちの間で恐れられてきました。

霊や妖怪が問いかけているとされる

「赤い紙・青い紙」の話では、問いかけてくるのが誰なのかは明確ではありませんが、霊や妖怪とされています。また、風呂敷を巻いた怪しげな姿で現れる幽霊や、怨念を抱える霊が問いかけるという説もあります。

「赤い紙・青い紙」にまつわる怖い話

体験談 1:「放課後の学校での出来事」

ある生徒が放課後の校舎で用を足していると、誰もいないはずのトイレで「赤い紙がほしいか、青い紙がほしいか」と声をかけられました。驚いて返事もせずにトイレから飛び出しましたが、その夜、彼は体が動かなくなる金縛りに遭い、全身が冷たくなる感覚に襲われたといいます。翌日学校でこの話をすると、同じトイレで以前にも似たような体験をした生徒がいたと知り、恐怖が広がったそうです。

体験談 2:「夜の公衆トイレでの恐怖」

ある男性が夜の公園の公衆トイレで用を足していると、不意に「赤い紙がほしいか、青い紙がほしいか」という声が聞こえました。最初はイタズラかと思って「赤い紙」と答えると、突然体が重くなり、動けなくなってしまいました。必死にトイレから逃げ出し、後日知人に相談したところ、その公園のトイレで同じ現象が続いていると聞き、二度とそのトイレを訪れることはなくなったといいます。

体験談 3:「紙はいらないと答えた」

ある女子生徒が「赤い紙がほしいか、青い紙がほしいか」と問いかけられたとき、「紙はいらない」と答えました。その後、声は消え、何事もなくトイレを出ることができましたが、トイレの外で振り返ると、鏡の中に自分ではない誰かが立っているのが見え、急いでその場を離れたといいます。

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