日本の妖怪・幽霊

無言の訪問者

「無言の訪問者」は、日本の都市伝説として広まっている、特に夜間に突然訪れる不気味な存在についての話です。無言の訪問者は、ある時突然玄関や窓の外に現れ、ドアをノックしたり、チャイムを鳴らしたりして存在を知らせてきますが、姿を見せることはほとんどなく、何も言わずにじっと待ち続けるだけです。この都市伝説は、無言の訪問者と遭遇すると恐ろしい出来事が起こるとされ、多くの人に恐怖を与えています。

「無言の訪問者」の特徴と噂

深夜の突然の訪問

無言の訪問者は、特に深夜に現れることが多く、突然ドアをノックしたり、インターホンやチャイムを鳴らして住人に存在を知らせてきます。普通の訪問者であれば呼びかけたり、名乗ったりするものですが、この訪問者は何も言わず、ただ待ち続けるだけです。ドアの覗き穴を見ても何も見えないか、影だけが映っていることが多く、不気味な印象を与えます。

何も言わずにじっと待つ

ドアを開けて対応しようとしても、無言の訪問者は何も言わずにただ佇んでいるだけで、質問にも反応しないとされています。もしドアを開けないで無視すると、再びノックやチャイムが鳴り続けることがあり、ドアを開けるまでその場を去らないという話もあります。無言であるために、かえって訪問者の意図が読めず恐怖が増すのです。

ドアを開けると消えていることが多い

恐る恐るドアを開けてみると、訪問者が消えていることが多いとされています。姿を見せたかと思えばすぐに消える、あるいは、何もない場所にひっそりと立っていたり、影のように消えていくため、幻影や霊的な存在ではないかと考えられています。

無視すると不幸が訪れるという噂

無言の訪問者に対応せずに無視すると、その後、不吉な出来事が起こると噂されています。例えば、体調を崩したり、不運な出来事が続いたりする、事故に遭うなどの話が多く、無視した代償として不幸が訪れると恐れられています。かといって、ドアを開けてしまうのも危険とされ、「無言の訪問者が現れたら、開けても無視しても危険だ」と恐れられています。

特定の霊的存在や怨霊と結びつけられることも

無言の訪問者は、亡くなった人の霊や怨念が現れたものであるという説もあります。何かを訴えたいのか、それとも単に迷い続けているのか、その理由は分からないものの、怨念や未練を抱えて現れる霊であると噂されており、むやみに関わらないほうが良いと言われています。

「無言の訪問者」にまつわる怖い話

体験談 1:「深夜のチャイム」

ある女性が夜中に寝ていると、突然インターホンが鳴り、ドアの前に誰かがいる気配を感じました。恐る恐る覗き穴を確認しましたが誰もおらず、数分後に再びチャイムが鳴りました。翌日、急な高熱に見舞われ、その後も体調不良が続き、友人から「無言の訪問者が災いをもたらしたのかもしれない」と言われ、以降、夜中のインターホンを恐れるようになったそうです。

体験談 2:「しつこいノック音」

夜遅くに帰宅した男性が自室で過ごしていると、突然玄関のドアがノックされました。声をかけても返事はなく、ノックだけが続きました。無視しているとドアを叩く音が強まり、恐怖でドアを開けられずにいると、突然音が止み、気配が消えました。しかし、その翌日から立て続けに不運に見舞われ、しばらくの間不気味な思いをしていたといいます。

体験談 3:「消えた足音」

ある家族が深夜にリビングで過ごしていると、玄関から足音が聞こえ、ドアを軽くノックされました。家族が恐る恐る覗き穴を確認しましたが誰もおらず、不気味に思いながら無視しました。その後、家族全員が体調を崩し、夜になると再び玄関から足音が聞こえるようになったため、家族は恐怖に怯える日々を送るようになったといいます。

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