日本の妖怪・幽霊

カシマさん

「カシマさん」は、日本の有名な都市伝説の一つで、下半身を失った女性の霊が「カシマさん」として人々の前に現れ、特定の質問をしてきます。この都市伝説は、人に強烈な恐怖感を与えるとともに、伝えないと呪われるという「拡散の呪い」があるため、話題になりやすく、現代でも語り継がれています。

「カシマさん」の概要と特徴

起源と背景

カシマさんは、かつて北海道で事故に遭い、列車に轢かれて下半身を失った女性の怨霊だとされています。彼女は、「カ(仮)」「シ(死)」「マ(魔)」という意味が込められているとも言われ、現代では「鹿島さん」とも表記されることがありますが、本来のカシマさんは「死者の霊」という概念に近い存在とされています。

出現場所

カシマさんは、特に夜中や薄暗い場所で現れるとされ、主にトイレや鏡のある場所で目撃されることが多いです。学校のトイレや、公衆トイレなどに突如として現れ、驚いた人に「いくつかの質問」を投げかけます。
また、夢の中に現れることもあり、夢でカシマさんに出会った場合、現実でも何か良くない出来事が起こるとされているため、夢に見るだけでも恐ろしいと考えられています。

カシマさんの質問

カシマさんが現れたとき、逃げることは難しく、いくつかの質問をしてくるのが特徴です。代表的な質問には、「私の足はどこ?」「私の名前を知っている?」などがあり、これに正しい答えを返せないと呪われたり命を奪われるといわれています。
例えば、「私の足はどこ?」と聞かれた際には「○○(自分の出身地)」と答えたり、「私は誰?」という問いには「カシマさん」と答えることが求められるといわれています。これらの質問に即座に答えられないと、恐ろしい結末が待っているとも噂されています。

見た目と不気味な存在感

カシマさんの姿は、下半身が無い女性の霊として現れることが多いです。上半身だけが地面を這うように移動しており、その姿は非常に恐ろしく、恐怖感を強く煽ります。また、顔が見えないか、目だけが異様に光っているといった不気味な特徴もあります。
特に、カシマさんの顔を直接見てしまった場合、呪われてしまうと言われており、現れたら目を合わせないようにするのが良いとされています。

拡散の呪い

カシマさんには「この話を他の人に伝えないと呪われる」という拡散の呪いがあるといわれます。都市伝説を聞いた者は、話を知らなかった他の人に伝えることで、呪いを回避できるとされており、こうして恐怖体験がどんどん広まっていく仕組みが都市伝説に強い影響力を与えています。
伝えなければカシマさんが夜中に現れて呪いをかけると言われており、特に話を聞いた当日中に拡散しなければならないというルールもあるため、話を聞いた人は恐怖と緊張感に駆られます。

「カシマさん」にまつわる怖い話

体験談 1:「夜中のトイレでの遭遇」

ある女子高生が夜中に学校のトイレに入っていると、誰もいないはずの個室の外から「カシマさん」と名乗る声が聞こえました。不気味に感じてその場を出ようとしたものの、トイレの鏡越しに、下半身が無い女性がじっとこちらを見つめていたのを目撃しました。

恐怖で声も出せないまま立ち尽くしていると、カシマさんは「私の足はどこ?」と尋ねてきたため、彼女は必死に出身地を答えましたが、その後もトイレでカシマさんの気配を感じることが増えたといいます。

体験談 2:「夢の中での出会い」

大学生のBさんは、カシマさんの噂を聞いた夜に、夢の中で彼女に遭遇しました。夢の中でカシマさんは「私の名前は知っている?」と尋ね、恐怖で答えられないと、徐々に彼女がこちらに近づいてくる恐怖に駆られました。目が覚めた後もカシマさんの存在感を感じ続け、その後も夢に現れては問いかけ続けたといいます。

最終的にBさんは友人にこの話を伝えることで少しずつ恐怖が和らいだものの、それ以降も夜中に気配を感じることがあり、今でも鏡を見るときに緊張感を感じると語っています。

体験談 3:「メッセージを通じて」

社会人のCさんは、深夜にスマホに「カシマ」という名でメッセージが届き、恐ろしくて開けることができませんでした。翌日、再び同じ名前からのメッセージが届き、「私の足はどこ?」という文が表示されました。不気味に感じたCさんはすぐにそのメッセージを消しましたが、以後、毎晩決まった時間に着信が届くようになり、最終的に友人にカシマさんの話を伝えて呪いを回避しようとしました。

しかし、その後もスマホの画面には「次は逃げられない」という文字が何度も表示され、Cさんはスマホの使用を避けるようになったといいます。

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