日本の妖怪・幽霊

鏡に映らない時計

鏡に時計を映すと、時刻が異常にずれて表示されるという都市伝説です。特に深夜に鏡越しに時計を見ると「見たこともない時間」になっており、この時刻を見てしまった人は数日以内に何かしらの怪現象に遭うと言われています。鏡の向こう側が別世界であるかのように感じられる話です。

鏡に映らない時計の特徴

ある日突然、鏡に時計が映らなくなる

この都市伝説の始まりは、いつも通りに鏡を見ていた時、鏡に映るはずの時計が突然映らなくなることから始まります。たとえば、部屋の壁に掛けてある時計や、腕時計をしている場合など、普通なら鏡に映るはずの時計がそこには存在せず、「鏡の中だけ時計が消えている」状態になるのです。普段当たり前に見えているものが映らなくなることで、現実の感覚が揺らぎ、不安感を抱きます。

時計を鏡に映しても時間が異なる

鏡に映らないという現象に加え、まれに時計が映った場合でも「異なる時間」が表示されていることがあると言われています。たとえば、実際の時間が午後3時なら、鏡に映った時計は午前3時や深夜の0時を示していることがあり、しかもその時間が不気味な時間帯である場合が多いです。この違う時間が表示されることで、鏡の中が「別の世界と繋がっているのではないか」という恐怖を感じます。

時計が映らない代わりに不気味な影が映り込む

鏡に時計が映らなくなる現象が続くと、代わりに鏡の中に不気味な影やぼんやりした人影が映り込むことがあるとされています。この人影は静かに佇んでいるだけですが、時計の消えた場所をじっと見つめているような様子で映り込むこともあります。人影ははっきり見えるわけではなく、視界の端にぼんやりと見えるため、何度も見直してしまうという恐怖を生み出します。

時計が映らない間に時刻が進む

鏡に時計が映らない時間帯が続き、その後ふと鏡を覗くと、実際の時間よりも数分または数時間進んでいるという現象も報告されています。自分が鏡を見ている間、時間が飛んでいるような感覚に陥るため、「鏡に映らない時間は現実と異なる時が流れている」という不安が募ります。

鏡の中の時間が一致すると何かが起こる

鏡に映る時間と実際の時計の時間が一瞬一致する瞬間が訪れると、何か異常な現象が起こると言われています。この一致の瞬間に、自分の後ろに何かの気配を感じたり、鏡の中の影が動く、または鏡の向こう側に吸い込まれるような感覚を覚えたりします。特に、鏡に映る時間が「4:44」や「13:13」など、不吉とされる時間に一致した場合、不幸な出来事が身に起こるとされています。

「鏡に映らない時計」にまつわる怖い話

体験談 1:「消えた腕時計」

大学生のAさんは、ある日、自宅の鏡で身支度をしていたとき、腕に巻いた時計が鏡に映っていないことに気づきました。腕にはしっかりと時計がついているのに、鏡の中では腕が空っぽに見えたのです。不思議に思いながらもそのまま学校に行きましたが、それ以降、何度鏡を見ても時計が映らなくなり、気味悪さを感じていました。

ある日、Aさんが夜に時計を確認しようとしたところ、時計が突然狂い始め、時間が不規則に進んだり戻ったりするようになりました。その夜から夜中の3時にだけ時計の針が止まるようになり、その時間になると鏡の中にぼんやりと「影」が映り込むようになり、以降、Aさんは夜中に鏡を見るのが恐ろしくなったといいます。

体験談 2:「壁掛け時計の異変」

会社員のBさんは、自宅の壁にかけていた時計が鏡に映らなくなっていることに気づきました。何度も確認しましたが、鏡にはまるで時計が存在しないかのように空白になっており、不安に駆られたBさんは時計を別の場所に移しました。しかし、別の場所に移しても鏡に映らない現象が続き、次第に時計が数分遅れたり、急に進んだりするようになりました。

不気味に感じたBさんはその時計を捨てようとしましたが、翌朝になると再びその時計が元の位置に戻っていました。どうしても捨てられず、最終的には鏡のある部屋に入るたびに時計が消える現象が続き、誰もいない部屋から時計の針の音が異様に響くようになりました。

体験談 3:「鏡に映らない懐中時計」

祖父の形見の懐中時計を大切にしていた高校生のCさんは、ある日その時計が鏡に映らないことに気づきました。いつも首から下げているのに、鏡の中ではまるで何もないかのように見えたのです。奇妙に感じたCさんが懐中時計を開くと、時計の針がいつもと違う方向を指し、不気味なほど正確に毎晩「丑三つ時」に止まるようになっていました。

それ以来、夜中に時計の針が動くかどうかが気になり眠れなくなり、また、時計の針が3時に止まる瞬間に鏡に「見知らぬ顔」が映るようになったといいます。最終的にその時計を手放すことを決意しましたが、夜中にふと目を覚ますと、時計が枕元に戻っていたため、恐怖で眠れなくなってしまったそうです。

体験談 4:「消えるリビングの時計」

あるOLのDさんは、リビングにある大きな時計が鏡に映らなくなっていることに気づきました。不気味に感じて家族に話しましたが、誰も気に留めませんでした。しかし、次第にその時計が夜中になると異様に大きな音を立てるようになり、家中に不気味な音が響き渡るようになりました。

ある晩、Dさんはその音に耐えきれず鏡越しに時計を見たところ、時間が不規則に進んだり戻ったりし、最終的に3時で止まったかと思うと「誰かが時計の前に立っている」ような影が映り込んでいました。それ以降、その影はリビングの鏡にだけ現れるようになり、Dさんはその鏡を布で覆って過ごすようになりました。

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