日本の妖怪・幽霊

手を振る影

夜、窓を覗くと、自分の影の他にもう一つの影が手を振っているのが見えるという都市伝説です。この影に気づくと、窓にどんどん近づいてくるとされ、もし影が完全に近づいてしまうと、自分の身に不幸が訪れると言われています。影が意識を持つかのような恐怖を感じます。

「手を振る影」の特徴

自分の影が意志を持って動き出す

この都市伝説は、ある日ふと気づくと「自分の影」が自分とは異なる動きをしているところから始まります。例えば、自分が動いていないのに影が勝手に手を振っている、もしくは軽く揺れているように見えるといった現象が起こります。最初は気のせいかと思い無視することが多いですが、次第に影の動きがはっきりとしてきて、不気味さが増していきます。

影が「誰かに手を振っている」ように見える

この影はただ揺れているわけではなく、「まるで誰かに向かって手を振っている」ように見えるのが特徴です。例えば、影が軽く手を挙げて振っている、もしくは軽くお辞儀をしているような動きをするため、自分とは別の意志が影に宿っているかのように感じられます。特に、影がこちらに微笑むような動きをすると、身の毛がよだつような不気味さが広がります。

影の動きが自分に影響を及ぼす

手を振る影に気づいた人が、影の動きを無視しようとすると、影が突然自分の動きに干渉してくることがあると言われています。たとえば、影が勝手に動き始めると、自分の体にも軽い痺れや違和感が生じ、まるで影が自分の身体をコントロールしようとしているかのように感じられることがあります。この影の干渉によって、次第に影が「自分を操ろうとしている」という恐怖が募ります。

影が異常な動きに変わっていく

手を振る影は、初めは軽く手を振るだけですが、時間が経つにつれて動きが徐々に激しくなります。影が大きく腕を振り上げたり、足踏みをしたり、自分の背後に回り込むような動きをするようになり、自分から影を引き剥がそうとするかのように動き始めることもあります。さらに不気味なのは、影がこちらを指差すような仕草を始める場合もあり、まるで自分の存在を否定しようとしているかのように感じられます。

影を直視すると不幸が訪れる

この都市伝説では、「手を振る影」を直視してはいけないと言われています。影が異常な動きをしている際、視線を合わせたり、影がこちらに手を振ってくる様子を見続けたりすると、次第に現実世界でも不吉な出来事が起こり始めます。例えば、自宅で物音がしたり、夢の中に不気味な影が現れるようになったりするなど、影が不幸の前触れであるかのような現象が増えるのです。

「手を振る影」にまつわる怖い話

体験談 1:「窓の外で手を振る影」

大学生のAさんは、夜中に自室で勉強していると、窓の外からの視線を感じました。最初は気のせいかと思って無視していましたが、何度も視線を感じたため、カーテンの隙間から外を確認しました。すると、街灯の薄暗い明かりの下で、黒い影がこちらに向かって静かに手を振っているのが見えました。

Aさんは怖くなってカーテンを閉めましたが、その後も「窓の外で誰かが手を振っている」気配が消えず、しばらくして恐る恐る窓を再び覗くと、影は少しずつ窓に近づいてきているようでした。その夜、Aさんは結局眠れず、翌朝に窓を確認すると何もいなかったのですが、以来、夜中になると再び影の気配を感じ、部屋の電気を消すことができなくなりました。

体験談 2:「エレベーターの鏡に映る影」

会社員のBさんは、夜遅くにオフィスビルのエレベーターに一人で乗っていました。エレベーターの鏡をふと見ると、後ろの方で黒い影がこちらをじっと見つめながら、静かに手を振っているのが映っていました。Bさんは恐怖で体が固まり、エレベーターのドアが開くのを待つしかありませんでした。

エレベーターのドアが開き、急いで外に出ましたが、鏡の中の影がまだこちらを見つめているように感じられ、ぞっとしたBさんはそれ以降エレベーターに乗るのが怖くなり、夜遅くまで仕事をしないように心掛けるようになりました。

体験談 3:「路地で手を振る影」

高校生のCさんは、帰宅途中の夜道で、ふと細い路地に目を向けると、その奥で黒い影がこちらに向かって手を振っているのを見つけました。影はまるでCさんに気づいているかのように手を振っており、しかも次第にこちらに近づいてきているように見えました。

怖くなったCさんは走って家まで帰りましたが、その夜、夢の中で再びその影が現れ、「また会おう」と囁く声が聞こえたのです。それ以降も帰宅時にその影が目の端にちらつくようになり、友人たちにも「誰かに見られているみたい」と話しましたが、誰もその影を見たことがなく、最終的にはその道を避けるようにしたそうです。

体験談 4:「手を振る影が近づいてくる」

あるOLのDさんは、帰宅して自宅のリビングにある大きな窓を閉めようとしたとき、窓の外に人影が見えることに気づきました。その影は、じっとこちらを見つめながらゆっくりと手を振っていました。驚いたDさんはすぐにカーテンを閉めましたが、その後も「影がカーテンの向こうにいる」ような気配を感じ続け、不安な夜を過ごしました。

それ以来、夜になるとカーテンの外に影が現れるようになり、Dさんが目をそらすと影が少しずつ窓に近づいてくることに気づきました。最終的にはその影が窓を通り越し、部屋の中に入ってきて手を振るようになったため、Dさんは引っ越しを決意しましたが、引っ越した後も窓に手を振る影が映り込む夢に悩まされ続けているといいます。

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