日本の妖怪・幽霊

カシマさんのリターン

「カシマさんのリターン」は、日本の都市伝説の一つで、かつて有名だった怪談「カシマさん」が現代に戻ってきたという、さらに恐怖を増した話です。カシマさんは、失われた下半身を求めて夜中に彷徨う女性の幽霊として知られ、出会った人に質問をして、返答次第で命を奪うともいわれる存在です。この「リターン版」では、さらに不気味な要素が加わり、現代の都市伝説として話題となっています。

「カシマさんのリターン」の特徴

現代に戻ってきたカシマさん

元々のカシマさんの伝説は、戦後の北海道で起こったとされる事故や事件をもとに広まりました。カシマさんは、何らかの理由で下半身を失った女性が怨霊となり、自分の下半身を探して夜中に現れるという怪談です。彼女は「カ(仮)」「シ(死)」「マ(魔)」の意味が込められ、名前を知られることを忌避する存在ともされています。
リターン版では、現代のSNSやスマホが普及した影響で、彼女が「より多くの人に存在を知らせようとしている」という話が広まっています。たとえば、深夜に謎のメッセージが届く、もしくはSNSのDMやメールでカシマさんの情報が突然送られてくることがあるといわれています。

質問のバリエーションが増えた

カシマさんは出会った人にいくつかの質問をして、正しく答えられないと命を奪うとされています。リターン版では、さらに質問の種類が増えており、内容も一層恐ろしくなっているのが特徴です。
例えば「あなたは私の名前を知っているのか?」「私を誰が殺したのか?」といった質問の他、「あなたの下半身はどこにある?」など、答えにくい質問をしてくるといわれます。また、質問に即座に答えられなかったり、間違った回答をすると、その場で命を奪われるという話が多く語られています。

電話やメッセージを介して接触してくる

以前は夜道やトイレなどの現場で直接現れるとされていましたが、リターン版では、スマホやSNSのメッセージを通じて接触してくるケースが増えています。深夜に見知らぬ番号からの着信や、「カシマ」という名前からのメッセージが届き、それを無視すると再びメッセージが送られてくるといわれています。
これらのメッセージには「今すぐ振り返って」「会いたい」「下半身は見つかった?」といった不気味な言葉が並んでおり、メッセージを開封してしまうと、次第にカシマさんが身近に迫ってくるとされています。

遭遇した人の周囲に奇妙な現象が起こる

カシマさんのリターンでは、接触後に「呪い」が広がり、友人や家族にも影響が及ぶといわれています。例えば、カシマさんと接触した人物の周囲で物が勝手に動いたり、奇妙な足音が聞こえたり、鏡に映る自分の姿が欠けているように見えるといった現象が起こるとされます。
特に、深夜に自分の周囲でカシマさんの足音や影を感じることが多く、その姿が見えなくても「何かに見られている」不安が続くと語られています。

都市伝説の「拡散の呪い」

カシマさんのリターンでは、「彼女のことを知った人が他の人に伝えないと、呪われる」というルールも広まっています。つまり、彼女の話を他の誰かに広めることで「呪いを分散させる」効果があるとされ、こうした「拡散の呪い」により、SNSやインターネットでカシマさんの話題が一層広まる要因にもなっています。
この拡散の呪いによって、「誰かにカシマさんのことを話すか、SNSでシェアしなければならない」というプレッシャーが生まれ、無意識に話題を広めてしまう恐怖の連鎖が生まれているといわれています。

「カシマさんのリターン」にまつわる怖い話

体験談 1:「深夜のメッセージ」

ある大学生のMさんは、夜中に「カシマ」という名前からメッセージを受け取りました。開いてみると、「あなたは私の名前を知っているの?」といったメッセージが表示され、慌ててメッセージを閉じました。しかし、すぐに再び同じメッセージが届き、気味悪くなってメッセージを無視しました。

その翌日、Mさんの部屋で突然物が倒れる音がし、鏡に映った自分の姿が一瞬だけ歪んで見えました。恐ろしくなったMさんは友人にカシマさんの話を伝えることで呪いを拡散させようとしましたが、それ以降も深夜になると誰もいない廊下から足音が聞こえるようになり、気が気でなくなったといいます。

体験談 2:「謎の着信」

社会人のNさんは、ある夜に見覚えのない番号からの電話を受けました。電話に出ると無言で、「カシマ…」という声が聞こえ、続けて「私の足はどこ?」という囁き声が聞こえました。気味悪くなって電話を切ったものの、その後も見知らぬ番号から電話がかかってくるようになり、毎晩決まった時間に着信が続くようになりました。

怖くなったNさんはスマホを買い替えましたが、その後も同じ時間に着信があり、現在でもその番号からの着信が鳴るたびに恐怖に駆られるそうです。

体験談 3:「鏡に現れる影」

高校生のPさんは、友人からカシマさんのリターンの話を聞かされ、興味本位で深夜にカシマさんに関する検索をしてしまいました。次の日から、家の鏡に映る自分の姿に異変を感じるようになり、ときおり後ろに「下半身がない人影」が映り込んでいることに気づきました。

その影が日を追うごとに大きくなっていることに気づき、Pさんは家族にカシマさんの話を打ち明けて呪いを拡散させようとしましたが、その後も鏡の中にカシマさんの影が現れることがあるといいます。

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