悪魔のメルヘンカルタ
このカルタはヨーロッパの呪術師が「世の中の悪」を封じ込めるために作ったものとされ、邪悪な心を持つ者が手にすると、その人物が「6つの身体」になる呪いがかかると伝えられています。しかし、「6つの身体になる」とはどういう意味なのかについては具体的に説明されておらず、謎に包まれたままです。
さらに、カルタに封じ込められた「悪」は七つの大罪に関連するとする説もあり、例えば「白雪姫」のカルタには嫉妬の悪魔が、「ピノキオ」のカルタには怠惰の悪魔が宿っているといわれています。これらの悪魔がカルタに封印されており、それに触れると封じられた悪が目覚め、持ち主に悪影響をもたらすと恐れられているのです。
「悪魔のメルヘンカルタ」の特徴
不気味な絵柄や意味不明な文字
悪魔のメルヘンカルタは、表面には可愛らしく見える絵柄が描かれていますが、よく見るとどこか異様な雰囲気を持ち、目や口が不自然に歪んでいたり、背景に不気味な影が潜んでいたりします。
さらに、各カルタには意味不明な文字や文章が書かれており、言葉の並びが曖昧で、何か隠された暗示のような不気味さが漂います。このため、言葉遊びとして楽しめるはずのカルタが、どこか暗示的で恐ろしい印象を与えるとされています。
遊ぶと怪奇現象が起こる
このカルタで遊び始めると、徐々に奇妙な現象が起き始めるといわれます。例えば、プレイ中に急に部屋の気温が下がったり、耳元で囁くような声が聞こえたり、遠くで子供が笑う声がするなど、不気味な現象が頻発することが報告されています。
特に「最後の札」を取るときには、誰かに見られているような感覚や冷たい風が吹き込むなど、異常な現象がピークに達するため、途中でやめることが推奨されています。
プレイ後に悪夢に悩まされる
悪魔のメルヘンカルタで遊んだ人は、その夜から悪夢に悩まされることが多いとされています。夢の中でカルタの絵柄が現れたり、不気味な声が響いたりするほか、真っ暗な空間に閉じ込められるような感覚を味わうといいます。
特に、カルタの中のキャラクターが夢の中で追いかけてきたり、「次はどの札を取る?」と囁きかけてくることがあるとされ、恐怖のあまり寝られなくなってしまうこともあるといいます。
捨てても戻ってくる
悪魔のメルヘンカルタは、不吉な体験に悩まされ、捨てようとしても必ず手元に戻ってくるとされています。たとえば、ゴミとして出しても翌朝には元の場所に戻っている、または別の場所で再び見つかるなど、呪いのように持ち主から離れないと言われています。
供養することを試みた人もいますが、霊媒師から「強い怨念が込められている」と言われ、簡単には処分できないことが多いとされています。
異次元とのつながり
このカルタを遊ぶことで、異次元や霊界と繋がってしまうのではないかと噂されています。特にカルタに書かれた文章や絵柄が何かしらの「招き入れる儀式」を意味していると考えられ、異界からの存在がカルタを通じて人間界に入り込もうとしているのではないかという説もあります。
また、特定の札には特に強力な呪いが込められていると言われ、触れるだけで「呼ばれてしまう」と恐れられています。
「悪魔のメルヘンカルタ」にまつわる怖い話
1. 友人から譲られたカルタ
ある女性が友人から「珍しいカルタ」として「悪魔のメルヘンカルタ」を譲り受けました。6枚だけの不思議なカルタに描かれたメルヘン調の絵柄が気に入った彼女は、インテリアとして自室に飾ることにしました。しかし、その夜から彼女は異常な悪夢に襲われるようになったのです。
夢の中で、カルタに描かれたキャラクターたちが次々と現れ、彼女を暗い森や不思議な国に誘います。特に「白雪姫」の札が印象的で、白雪姫の美しい顔が嫉妬にゆがみ、彼女を冷たい眼差しで見つめていました。目が覚めた彼女は恐怖を感じ、カルタを捨てようとしましたが、なぜか手放すことができず、仕方なく再び部屋に戻しました。
その後も悪夢が続き、彼女の体調は徐々に悪化。やがて精神的にも限界を迎えた彼女は、霊媒師に相談することを決意。霊媒師からは「このカルタには強い怨念が宿っている」と告げられ、供養してもらうことでようやく悪夢から解放されたといいます。
2. 「6つの身体」の謎
ある男性がオークションで「悪魔のメルヘンカルタ」を購入しました。話題の都市伝説アイテムに興味を抱き、カルタについて調べているうちに、「邪悪な心を持つ者は6つの身体になる」という不気味な噂を耳にしました。あまり気にせず手元に置いていた彼ですが、次第に身体に異変が起こり始めました。
最初に現れた症状は「幻肢痛」と呼ばれるもので、実際にはない腕や脚に痛みや違和感を感じるようになりました。さらに、6日目の夜、彼は夢の中で自身が6人に分裂し、まるで他の自分が自分を見つめているかのような異様な感覚に襲われました。鏡を見ると、そこには彼の顔が6つ映っており、すべてが冷たい笑みを浮かべています。恐怖に震えた彼はその場でカルタを捨てましたが、翌朝には家の中に戻ってきていたそうです。
3. カルタを触ると人格が変わる
ある学生グループが、肝試しとして「悪魔のメルヘンカルタ」を使ってみようと考えました。カルタに触れると、その瞬間から性格が変わってしまう、という噂を聞いていたからです。ゲームを始めた友人のひとりが、カルタの「ピノキオ」を引いた瞬間、急に無気力になり、何もせずぼんやりと過ごすようになりました。さらに、誰とも会話をせず、急に寝てばかりいるようになったのです。
その後、グループの他のメンバーもそれぞれカルタを引きましたが、全員に性格の変化が見られ、特に「赤ずきん」を引いたメンバーは他人の物を欲しがるようになり、盗癖が止まらなくなったといいます。最終的に彼らはカルタを供養することで異常は収まりましたが、「一度でも悪魔のメルヘンカルタを使うと、その影響は消えない」と噂されるようになり、グループ内での恐怖体験として語り継がれています。
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