日本の妖怪・幽霊

人魂の列

「人魂の列」は、日本の都市伝説の一つで、夜の道や人里離れた場所で、ふわふわと浮かぶ無数の人魂が列を作って移動しているという不気味な現象です。この現象に遭遇すると、不吉な出来事や不運が続くとされ、恐れられています。人魂は、火の玉のように淡い光を放つ霊的な存在と考えられており、この「人魂の列」は特に危険な兆しとして伝えられています。

「人魂の列」の特徴と噂

夜道で突然現れる

「人魂の列」は、夜道や街外れの林道などで突如として現れるとされています。山間部の細い道や墓地、田んぼのあぜ道など、人が少なく暗い場所に出現しやすいといわれています。人魂は淡い青白い光を放ち、ふわふわと浮きながら一列に並んで進むのが特徴です。

視線を感じるが、決して目を合わせてはいけない

列を作った人魂は、まるで見つめてくるかのように人の気配を感じさせると言われています。しかし、視線を感じても決して目を合わせてはいけないとされています。人魂と目を合わせると「連れていかれる」と噂され、気づかれた瞬間に不幸や体調不良が訪れると恐れられています。

一定の方向に向かって移動している

人魂は一列に並び、特定の方向に向かってじわじわと進んでいるのが特徴です。人魂たちは途中で立ち止まることもなく、列を乱さずに進み続けるため、異様な光景に感じられます。まるで霊たちが「別の世界」へ向かって歩んでいるかのようで、異次元の扉が開かれているのではないかと考えられています。

見つけたら決してその道を通ってはいけない

人魂の列を見つけた場合、その道を通らないほうが良いとされています。もし無理に通ろうとすると、人魂に取り囲まれて迷い込んでしまい、元の場所に戻れなくなるとも言われています。また、夜中に人気のない場所で人魂の列を見かけた場合、立ち去ることができなくなり、気づけば朝まで動けなくなっていたという体験談もあります。

見た者には不吉な出来事が続く

人魂の列を見た者はその後、不幸に見舞われると噂されています。例えば、体調を崩す、事故に遭う、大切な物を失うなど、理由がわからない不運が続くとされています。そのため、人魂の列を見かけたらそっとその場を離れるべきとされています。

「人魂の列」にまつわる怖い話

体験談 1:「山道での遭遇」

ある男性が深夜に山道を車で走っていると、道の先に人魂が並んでいるのを見つけました。最初は光の反射かと思い近づきましたが、青白い光が列を成して移動しているのがわかり、恐怖で車を止めてじっと見つめていました。その後、体調不良が続き、不運が重なり続けたため、後日お祓いを受けたところ、不調が治まったそうです。

体験談 2:「田んぼ道での怪異」

ある田舎に住む女性が夜に帰宅する途中、田んぼのあぜ道にふわふわと光る人魂が列を作っているのを見つけました。声をかけるべきか迷いましたが、不気味さから静かにその場を離れました。翌日から家族全員が体調を崩し、車の故障や怪我などが相次ぎ、その場所には二度と近づかないようにしたといいます。

体験談 3:「墓地での奇妙な光」

あるグループが夜中に心霊スポットとして有名な墓地に訪れた際、ふと墓地の奥に青白い光の列が並んでいるのを見つけました。最初は懐中電灯の光かと思いましたが、光がふわふわと浮かびながら進んでいるため、恐怖でその場から離れました。帰宅後、メンバー全員が体調不良や仕事のトラブルに見舞われ、その場所には二度と近づかないようにしたといいます。

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